アレルギー性鼻炎とは?
日常生活の中にダ二、ハウスダストが増加
アレルギー性鼻炎は、花粉症に代表される季節性アレルギー性鼻炎と、季節に関係なくくしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどの鼻症状が現われる通年性アレルギー性鼻炎があります。季節性アレルギー性鼻炎の代表である花粉症の原因は花粉ですが、通年性の場合、その多くは原因抗原としてダ二、ハウスダストが関与しています。
花粉症の場合は、花粉飛散期を適切な対応で乗り切れば、他の時期は問題なく過ごすことができます。しかし通年性の場合は、年聞を通じてしばしば日常生活に支障をきたします(クオリティオブライフの低下)。近年では住宅構造の気密性が増し.カーペット使用の憎加、エアコンの普及などにより、年間を通じて生活環境の中にアレルギーの原因となるダ二、ハウスダストなどが急憎しています。
そこで、通年性アレルギー性鼻炎に対する日常生活の注意点をまとめてみました。
図のように、ダ二は夏に多く、冬に少ないため、特に夏には注意が必要です。
一般に、室内のダ二数を100匹/m2以下に減らすとアレルギー症状が改善されるといわれています。適切芯薬物治療とともに、日常生活からアレルギーの原因となるダ二、ハウスダストを積極的に除去することが重要です。 どうそお気軽にご相談下さい。
くしゃみ・鼻みず・鼻づまりがアレルギー性鼻炎の3大特徴
アレルギー性鼻炎の症状は主に鼻と自にあらわれます。なかでも、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりといった鼻の症状が特徴的です。
くしゃみ
くしゃみは外から入った異物を外に出そうとする防御反射です。アレルギー性鼻炎では、連続して何度も起こるのが特徴です。
鼻みず
鼻みずは吸気をろ過、加湿する上で重要な役割を果たしていますが、アレルギー性鼻炎ではその分泌が冗進し、鼻からたれたり、のどに流れたりします。鼻みずは水様性で、いくらかんでも出てきます。
鼻づまり
鼻閉は鼻粘膜の腫れや血流の悪化によって起こります。
重症化すると、両方の鼻が完全につまり、口呼吸になります。
スギ花粉を避けるために日常生活で気を付けること
治療を行っていても、原因となる花粉は空気中にたくさん含まれています。症状の悪化を防ぐためには、花粉をできるだけ避けるように日常生活で工夫することが大切です。
- 花粉情報に注意する
- 飛散の多い日守の外出を控える。
外出時にマスク、メガネを使う。 - 花粉が付着しやすいので表面がけばだった毛織物などのコートの使用は避ける。
- 帰宅時、衣服や髪をよく払ってから入室する。
洗顔、うがいをし、鼻をかむ。 - 飛散の多い時は、窓、戸を閉めておく。
換気時の窓は小さく開け、短時間にとどめる。 - 飛散の多い時のふとんや洗濯物の外干しは避ける。
- 掃除を励行する。特に窓際を念入りに掃除する。
花粉症とは?
花粉症は、スギ、ヒノキ、シラカンバ、ハンノキ、ヨモギなどの植物の花粉が鼻や目の粘膜に触れることによって発作性のくしゃみ、鼻水、鼻づまりや目のかゆみなどの一連のアレルギー症状を起こします。
原因物質としては、日本ではスギが多く、花粉症の約70%がスギ花粉症と言われています。
症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりのアレルギー性鼻炎と目のかゆみなどが生じます。
また症状がひどくなると、咳がでたり、のどや皮膚のかゆみ、頭痛、倦怠感、微熱、不眠、下痢、からだや顔のほてり、イライラ感など、からだのあちこちに症状があらわれ、症状が重い場合、肉体的にも精神的にも意欲が低下して生活の質(QOL= Quality of Life)が大きく損なわれてしまうことがあります。
花粉症の治療
治療としては、抗アレルギー薬と抗ヒスタミン薬を主体とした内服薬と症状によっては点鼻薬や点眼薬を併用します。
抗ヒスタミン薬は、副作用として眠くなることが多くありましたが、最近ではあまり眠くならない薬も出てきています。
また、薬の服用は、症状が強くなる前に初期治療を始める方が、症状の悪化を抑制するとも言われています。
毎年、花粉症の症状にお悩みの方、くしゃみ、鼻水などの症状がございましたら、お気軽にご相談ください。
花粉症の対策
花粉が多く飛散している日には外出を避ける、ゴーグルやマスクで防ぐといった対処も重要です。 また、シーズン中は酒量を控えるなどの体調管理にも気を付けましょう。
- 花粉の飛散情報に注意する。
- 飛散が多いときはできるだけ外出を控える。
- 花粉が室内に入ってこないように、窓や戸はできるだけ閉める。
- 外出時には、マスクやメガネをする。
- 帰宅時は、衣服をよく払ってから家に入る。
- 部屋の掃除をこまめに行い、空気清浄機を活用する。
- バランスの良い食事を心がけ、よく眠る。
- タバコを控える。